クックパッドの社内システム ~「Salesforce」 その1~
2009年1月15日
こんにちは、はじめまして。
クックパッドで社内システムの運営をしています、えいしょうです。
今日は、クックパッドの開発からは少し話題がそれますが、
弊社の社内システム、その中でも特に「Salesforce」というシステムについて、ちょっとお話しさせて頂こうかと思います。
今や企業には、実に様々なシステムがあります。
弊社のような業種の場合、システムがなければ何も仕事できないと言っても、過言ではありません。
ですが、どの企業でも、こと「営業」に関しては
比較的アナログが多いのではないでしょうか。
何故か?おそらく、一人一人の「経験」や「勘」に頼るところが多く、
機械的なプロセス分析やパフォーマンスチェックが、難しいからだと思います。
しかし、経験や勘に頼っていては、いつまで経っても生産性の向上は望めませんし、
人数が増えるほど情報が錯綜し、却ってパフォーマンスが下がってしまいます。
そこで登場するのが「Salesforce」です。
今やSaaS(Software as a Service)の急先鋒と言われて様々なことができるシステムですが、
その機能のキモは、読んで字のごとく「営業の力」、つまり営業をサポートし、売上を上げるところにあります。
具体的には何をしているのか?
大きく分けると、以下の5つになるかと思います。
(1)受注情報の一元管理
誰がいつ、どこの企業から、何の商品をいくらで受注したか。
これが把握できなければ会社は成り立ちませんので、どの企業でも管理している情報でしょう。経理が主導して管理している企業が多いかと思います。
(2)ヨミ(売上見込み)情報の一元管理
(1)はすでに売上が確定した情報ですが、それだけでは会社としての見通しが立ちません。また、営業としても、何をどう頑張ったらいいのか分かりません。
これも、どの企業でもおおよそは把握しているでしょう。
営業事務やマネージャが主導になり、エクセルを使って管理している企業が多いんじゃないでしょうか。
(3)顧客情報の一元管理
ここからは、できていない企業も多いんじゃないでしょうか。
連絡先、業種、担当者の名前といったハードデータだけでなく、
(1)(2)の紐付けによる受注データやヨミデータ、
また、誰がいつ何をして(ex.訪問した・電話した)、その結果がどうだったか、といった行動データまで、すべてを一元管理します。
このような詳細な顧客情報を共有することで、以下2つのメリットを享受できます。
・引き継ぎがとても楽になります。
営業活動の中でもかなり厄介な、顧客の引き継ぎ。
ところが、これらの情報が共有されていれば、「よろしく」の一言で片付きます。
・既存顧客に対する適切な営業が可能になります。
商材にもよりますが、リピートの提案には、適切なタイミングと確かな履歴情報が
必要です。今までのお付き合いが詳細に把握でき、いいタイミングでアラートが
上がってくれば、チャンスを逃さずにリピートの売上につなげることができます。
(4)営業マンのパフォーマンスの把握
ここまで来ると、たいていのシステムじゃあ難しいんじゃないでしょうか。Salesforceの真骨頂です。
(2)ヨミデータや(3)で出てきた行動データを、営業マンごとに集計すれば、
さまざまな切り口からの営業マンのパフォーマンスを知ることができます。
たとえば、1週間の行動量、受注率や失注率、案件の発生ペース、などなど。
ここで肝心なのは、『会社として重視すべき指標(KPI)を設定し、ぶれないこと』です。
見れるのであればと欲張って、いろんな指標を知りたくなるものですが、余りにたくさんあると大事なものを見失ってしまいます。
指標はシンプルにすること。これには、マネージャーや経営陣の協力が不可欠です。
(5)フレキシブルなデータの分析
以上の登録されたデータを、さまざまな切り口から分析できます。
たとえば、商材別の売上、販路別のヨミ、販売代理店のパフォーマンス、など。
この場合、「スピーディーさ」がとても重要になります。
さまざまな分析が柔軟にできることで、信憑性や価値が増し、よりアイディアを広げることができます。一つ分析するのに何日もかかっていたのでは、動きの速い営業の世界では役に立ちません。
ここまで書いていて、弊社はまだまだだなぁと、我ながら痛感してしまいました。。。
これらが全て活用された時、本来の価値が発揮され、売上への貢献という目的が達成するのだろうと思います。
そこで初めて導入プロジェクト(の”第1段階(!)” )が達成。道のりは長いです。
閑話休題。
ではなぜ「Salesforce」を選んだのか?
・・・かなり長くなってしまったので、続きはまた次回にさせて頂きます。
次回も長くなってしまうような気がしますが・・・お付き合いくださいませ。
小さな会社の優秀な技術者の採り方 第0回を開催しました
2008年10月27日
こんにちは、はじめまして。クックパッド株式会社エンジニアのnegipoです。
業務では主に広告系のシステムを担当しています。クックパッドには新卒で入社し1年半ぐらいの業務歴ですが、エンジニア職ではCTOに次ぐ古株だったりして上から下までいろいろやってます。今後ともよろしくお願いします!
さて、今回のエントリーでは、10/26に弊社にて開催された「小さな会社の優秀な技術者の採り方 第0回」と言うイベントについてレポートしたいと思います。
このイベントかなりヤらしいタイトルですが、第0回である今回は基本的に知り合いベースで集まって、今後の方向性などを模索する感じで企画を行いました。弊社の採用担当である鷲見に’技術者の価値観をいろんな会社にいる人たちから感じ取ってもらう’ことを主眼に置いたものとなっています。大きめのメーカから従業員2人のweb企業まで、いろんな業種のエンジニア職の方が20人弱集まった会となりました。
タイムテーブルとしては
- 1) あらかじめ用意した2枚のスライドを発表してもらう
- 2) 会社のキッチンでみんなで料理!
- 3) 食べる!
- 4) まとめる
と言う感じです。エンジニアが20人集まって料理できる会社はクックパッドだけ!
あらかじめ用意してもらったスライドについて
参加者のみなさんに現在あるいは過去の所属企業について
- ・入社しようと思った理由
- ・入社してヤバいと思った理由
をそれぞれ一枚ずつスライドとして準備してもらいました。で、ここで得られる情報というのがすごく重要で、要は
- ・優秀なエンジニアを見つけてきて、採用する
- ・優秀なエンジニアを自社内に囲い込む
ためのエッセンスが様々なタイプの企業におけるノウハウとしてプレゼンに詰まっているんですね。
例示はかなりアレなのでできませんが、印象を丸めてツリーに落とすと以下の様になります。
その会社に入社しようと思った理由
- やりたいことができる
- 好き勝手やってよい文化がある
- 経験が生きる
- キャリアパス上重要なことが学べる
- 環境がいい
- 優秀な同僚
- 海外の事業所がある
- 女の子かわいい
- 会社の将来性が感じられる
- 世界で唯一のチャレンジを行っている
- 目的がはっきりしている
- 感じが良い
- 採用プロセス上 で会ったのがとても良い人
- 社長が面白い
- 縁があった
- 友達とか先輩とかが居た
- バイトしてた
その会社に入社してヤバいと思った理由
- 組織的にヤバい
- 部門間対立深くてロスがすごい
- 大企業的思想がひどい
- 歯車感がある
- 特定コミュニティ出身者が多い
- 環境が悪い
- 給料安い
- 帰れない
- 尊敬できる人が少ない
- 僕がしくったら会社ヤバいというプレッシャー
- 開発体制的にヤバい
- 人が少なすぎる
- システムが前時代的
- 特定の人がいなくなった時にシステム止まりそう
- 会社のビジョンが無い
- エンジニアが好き勝手してる感がある
ここで補足しておきたい点として、入社前に企業に対して抱いた好感には企業の規模による差が殆どなかったのに対して、入社後の悪い印象は規模の大きい企業に関しては主に組織体制、規模の小さい企業に対しては主に労働環境に対するものであったことが挙げられます。
各社の技術職の採用を担当されている方にとっては、採用広報などの業務において参考になる意見集ではないでしょうか。
僕個人としては、入社時に感じた「目的がはっきりしている」「社長が面白い」「女の子かわいい」といった点は裏切られていないため、些細な問題はあっても、依然クックパッドは魅力的な会社です。別の方の意見として出た、「キャリアパス上重要なことが学べる」や「世界で唯一のチャレンジを行っている」といった意見についても日々実感しています。Joel先生の本とか読みつつこれを参考に採用活動にコミットできればなと思っています。
てな訳で、お料理お料理

クックパッドエプロン

材料の仕分け

満面の笑み

共同作業

漬け込み中

キッチンドランカー集団

元プロが混じってます

焼けた!
ご飯ご飯

並べたところ

おいしそう


うめー!わーい!
採用担当者によるまとめ

会の終了間際に、鷲見から今回のまとめがありました。
- ・コンセプトを大事にする会社
- ・技術力を活かせる環境がある会社
- ・尊敬できる人がいる会社
- ・技術力が高い会社
- ・健康維持できる体制のある会社
これらの点をクックパッドが企業として目指すと言う宣言です。
今回のイベント開催を通して、とりあえずはエンジニア採用に悩んでいる鷲見さんを助けられて大変良かったです。エンジニアって宇宙人みたいなものですから。
今後の「小さな会社の優秀な技術者の採り方」イベントの開催予定は未定ですが、今回の内容をしっかり噛み砕いて、ゆくゆくは全てのエンジニアが楽しく仕事ができる企業選びを行い、全ての企業がそれに合致した環境提供が可能となるようになれば良いなーと思っています。
今回の開催を企画当初から手伝ってくれたid:yoosuke君と、参加してくれた方々に篤くお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

カカクコム&クックパッド共催・勉強会を開催しました
2008年10月19日
クックパッドエンジニアの高田悟史です。
10月17日(金)にカカクコムさんと共催の勉強会を開催しました。
クックパッド側の発表資料を貼付けておきます。
クックパッドのRailsリニューアル / 橋本健太
cookpad.comの裏側とこれから / 高田悟史
当日は70人くらいの人が集まってくれました。
発表でも触れたとおり、僕はサーバエンジニア歴6ヶ月なので、知らないことだらけなのですが、いろいろなサイトのインフラ系のエンジニアとお話ができて楽しい会でした。特に、今一番気になっているバランサーについて、どういうのを使っているか聞かせてもらいました。だいたいある規模を超えるとハードウェアのバランサーを使うようですね。
参加して下さった皆さん、カカクコムの皆さん、会を盛り上げてくれたクックパッドのスタッフ、おつかれさまでした。
クックパッドのシステム構成
2008年9月26日
クックパッドのhashikemです。
弊社でも開発者ブログを始めることになりました。よろしくお願いします。
初めての記事なので、軽くクックパッドのシステム構成を説明します。
まず、OSはCentOSを使用しています。いざというときにRedHatに乗り換えられることを重視しましたが、CentOSのままの運用で、無事に現在にいたっています。
フロントのWebサーバはApache2.2です。nginx など、他の可能性も考えたのですが、mod_proxy_balancer, mod_rewriteなどの運用経験から、Apacheを使用しています。
アプリケーションはRails2.0です。以前はColdFusionで独自のフレームワークを作って構築していたのですが、アジャイルさを追求したフレームワークであるというメリットに惹かれてRailsへと移行しました。
各アプリケーションサーバでmongrel_clusterを立ち上げて、フロントのApacheからproxy balancerでバランシングしています。しかしやはり、named_scope使いたい!query_memcachedも使いたい!というわけで、Rails2.1への対応が当面の課題に上がっています。
DBは、MySQL 5.0 で、メインのストレージエンジンはMyISAMを使用しています。最近はInnoDBの使用が主流かと思いますが、実際に両方試してみたところ、弊社のシステムでは、ほとんど違いが見られませんでした。また、DBの一部では、Tritonnを使用して、レシピデータの全文検索を行っています。
サーバについては、ほとんどのサーバをVMWare ESXiで仮想化させており、インフラの運用、調整の負担を減らしています。
この構成で、月間の2億5000万PV、450万人のユニークユーザをさばいています。Railsはパフォーマンスが悪いという話をよくに耳にしますが、それでも、この規模のシステムを運用できるという証明にもなりますね。
現在、クックパッドは世界のRailsサイト中alexaのランキングで7位になっています。また、上位6位までのサイトのPVと比較すると、実はクックパッドよりPVの多いサイトは二つだけになっています。(2008年9月21日時点)(比較1・比較2)
かなりざっくりとですが、弊社のシステム構成についてご理解いただけましたでしょうか。
今後、さらにさまざまな情報を発信していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。