年間100冊以上本を読むための読書術とおすすめ書籍

こんにちは。会員事業部の小久保です。

有料会員のプロモーション、及び他社企業とのアライアンスを担当しており、直近ではユーザーの入退会の傾向に関するデータ分析をしています。

ちょうど1年前くらいからディレクターとして働くことになったのですが、当時はまだディレクション業務を経験したことがなかったため、必要な知識をどのように身に付ければよいか悩んでいました。

そこで、会社の先輩に相談したところ、 「”本をたくさん読む”、”経験を積む”の2つがあると思うけど、”経験を積む”には自分ひとりではすぐに取り組むことができないから、まずは本を読んでみたら?」 とアドバイスをもらい、本を読むことから始めることにしました。

そして、継続して読書を続けるために先輩との約束事として、読書をする上でのルールを決めました。 今回は、そのときに決めたルールを『継続して本を読むための読書術』としてご紹介します。

1.読んだ本に関する要約と感想を人に報告する
この”人に報告をする”ということが継続の大事なポイントになります。少しさぼりたくなった時でも、自分以外の人を巻き込むことで、自分自身へプレッシャーをかけることができます。さらに、要約や感想を書くことで本についての理解もさらに深まります。

私の場合は、一緒にルールを決めてくれた先輩に、毎週月曜日に、要約と感想を報告していて、報告後にもらえる一言コメントも自分のモチベーションに繋がっています。

2.読む冊数を決める
まずは週1冊から始め、徐々に数を増やしていき一番多い時には週6冊の本を読んでいました。しかし、週6冊読んでいると自分の生活リズムが崩れ始めたため、無理なく続けられる冊数まで減らし、現在は週3冊を読むようにしています。

3.読む本のジャンルを決めておく
読む本の冊数が安定したら、1週間に読む本のジャンルが偏らないように注意しました。今は、下記の3つから選ぶようにしています。

  • 業務に関係がある本

  • 自分が興味のある本

  • 分厚くて読むのを後回しにしたくなるような本(ただし1章のみ)

こうすることでバランスよく様々なジャンルの本を読むことができ、多角的な視点が身につけられます。また、飽きずに楽しんで読書を続けることもできます。

分厚い本は避けがちですが、週に1章と決めることで無理なく読みきれるようになりました。

このルールに従って本を読んだ結果、年間で100冊以上読むことができました。平日にも読書の時間を確保していますが、読書をするようになってから土日の過ごし方はかなり変わったと実感しています。本を読むのは苦手だな、という方の参考になれば幸いです。

さて、次からは、これまで読んできた本の中で特に印象に残ったものを何冊かご紹介します。

仕事に役立った
・14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書(著書:高橋威知郎)
この本は、はじめてデータ分析をして失敗が続いていた時に見つけた1冊です。データ分析に関しておすすめされている書籍をいくつか読みましたが、自分が体験した失敗の原因と解決方法について具体的に書かれているので、今でもよく繰り返し読んでいます。

14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書

14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書

また、同じ著者が書いている「ロジカルデータ分析」もおすすめです。「データ分析の教科書」は実際に分析をするときの手法が書かれているのですが、「ロジカルデータ分析」は収益をあげるためのデータ分析とはどういうものかということが広い視野で書かれています。自分のデータ分析が会社で本当に活用されているのか、どこに問題があるのかを気づく指標として参考になりました。

勉強になった
・影響力の武器(著書:ロバート・B・チャルディーニ)
この本は同じ部署でプロモーションを担当している先輩に勧めてもらいました。人がどういうときに心を動かされるのかについて、具体的な事例を用いて書かれている社会心理学の本です。実際に企業が実施をしている様々な戦略が書かれているのですが、顧客目線で読んだ時に、自分も騙されていたなと実感をする事例が多くありました。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

感動した
・海賊と呼ばれた男(著書:百田尚樹)
2013年に本屋大賞を受賞しており、2016年今年の冬には映画化もされるのでご存知の方も多いかと思います。主人公の意思決定の仕方や持っているビジョンを曲げない姿勢がとても印象的でした。出光興産創業者をモデルとし、主人公の一生と会社が大企業になるまでの過程が描かれています。

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

食文化について
・にほんの食ごよみ(著書:橋本加名子)
この本はクックパッドのライブラリースペースに所蔵されていて見つけた1冊です。昔ながらの日本の行事と12ヶ月分の季節のレシピが紹介されています。この本を読んで日本の食文化を継承することの重要性を感じ、今年のお正月にはじめておせちを作りました。今後、季節のレシピ特集を組む機会があれば参考にしようと思っています。

昔ながらの行事と手仕事をたのしむ、十二か月のレシピ にほんの食ごよみ

昔ながらの行事と手仕事をたのしむ、十二か月のレシピ にほんの食ごよみ

・30分で一生使えるワイン術(著者:葉山考太郎)
お酒を飲む人には、この本もおすすめです。ワインを選ぶときにどういう基準で選べばよいのか分からなかったのですが、最低限のワインに関する知識がとても分かりやすく書かれているため、自分が飲みたいワインを意識して選べるようになりました。お酒関係の企業で働いている友達もこれは分かりやすい!とお墨付きをもらいました。

(073)30分で一生使えるワイン術 (ポプラ新書)

(073)30分で一生使えるワイン術 (ポプラ新書)

まとめ
ディレクターとして必要な知識を身に付けるために始めた読書ですが、継続して続けたことで、

  • 業務に関する知識が増え、業務を円滑に進めることができるようになった

  • 物事を論理的に説明できるようになった

  • 自分への自信になった

など、さまざまな変化を起こすことができました。また、会社や友達の間でも読書ブームが起き始めています。

いろんなジャンルの本を読むことで、一見業務に関係がなさそうな本であっても、ものごとの考え方や表現の方法など、仕事をする上で役に立つようなヒントが隠れていることが多いということも実感しました。

今後も身につけた読書習慣を活かして読書を継続し、仕事に役立てることはもちろん、周囲へプラスの影響も与えられればと思います。