@hashikemです。
RailsConf 二日目の朝は、DHHのキーノートでした。
Railsの歴史的な話や、Rails3のポリシーや新機能の紹介などがあったのですが、 個人的に響いたのは最後に話していた創造性についての話しでした。
DHH曰く、創造性の鍵になるのはずばり「要求の再調整(to renegotiate requirement)」とのことです。
彼が好きなベルギーチョコレートを例に出して、大好きなのだけれど、手にいれるのは大変。 じゃあ、本当にベルギーチョコが欲しいのか、チョコレートならいいのか、もっとどこでも 手に入るTwixでも満足できるのかといった調整が大切ということでした。
これって、実はクックパッドの日常の仕事の中でも日々気をつけていることで、必用だと思っていることを、 どうして必用なのかをつきつめていくと、最初に思っていたこととは全く違うことが重要だったということが良くあります。
創造性については、質と時間の二つの軸で考える必用があるのですが、 ベルギーチョコレートが質に関する話だとしたら、時間軸についての話しもしていました。 面白かったのは、時間軸とモチベーションの高さを関連付けていること。高いモチベーションを保てる時間は とても短くて、その高いモチベーションの間にできることになるように、再調整することが重要とのことです。
聴衆からの質問に答えて、The greatest danger is too much time. と言いきっていたのが、印象的でした。
この創造性についての考え方はクックパッドにも非常に近くて、cookpad.com のフレームワークとして Ruby on Rails を選択したのは、こういった匂いを感じたからだったなと思い出しました。