iOSアプリの継続的デリバリーへの取り組みについての勉強会を開催しました

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技術部モバイル基盤グループの三木(@)です。

去る9月13日、「Cookpad Tech Kitchen iOSアプリの継続的デリバリーへの取り組み」と題して、iOSエンジニア向けの技術交流イベントを行いました。

このイベントでは、iOS開発の中でも特に大規模アプリの開発フローや、品質改善を支えるための技術をテーマに、弊社のエンジニアから3つの発表をしました。

この記事では、その様子についてお伝えします。

クックパッドiOSアプリの品質管理のための取り組み

まず、技術部品質向上グループの松尾(@)から、クックパッドiOSアプリ開発体制について紹介しました。

この発表では

  • どのような組織構造を元にアプリ開発が行われているか
  • 月1のリリースサイクルを実現するためのリリースフロー
  • テストサイズとテスト戦略
  • UIテストを中心とした自動テスト手法

などについての概略を紹介しました。

サイズごとのテストについては以下の記事でも解説しています。

CDC Testing on iOS

次に、私、三木より、Consumer-Driven Contract Testing(CDC Testing)と呼ばれる、クライアントとサーバーサイドアプリケーション間の関係性に着目したテスト手法をiOSアプリに組み込んだ知見について発表しました。

CDC Testingは、クライアントからのAPIサーバーへのリクエストを記録し、継続的に検査するテスト手法です。 これにより、APIの変更による連携の崩れを検出することができます。

サーバーサイドアプリケーション間のCDC Testingについて、当技術ブログにいくつか記事がありますので、ご興味のある方はあわせてご覧ください。

また、今回紹介した、iOSのユニットテスト内でPactを用いてAPI仕様を作成するためのライブラリ、Phakchiも公開しています。

クックパッドiOSアプリの開発フロー

最後に、投稿開発部森川(@)から、サービス開発に携わるエンジニアの目線から、 開発フローの中でどのように品質を改善していくかという手法について発表しました。

コードレビューやKPT会など、開発速度を上げるために行っている工夫についていくつか紹介しています。

また、今回の発表でお伝えしきれなかった内容について、以下の記事もあわせてご覧ください

開発速度を上げるための Pull-Request のつくり方 - クックパッド開発者ブログ

懇親会

上記の発表の後、懇親会を行いました。

懇親会では、他の弊社iOSアプリエンジニアも参加しながら、参加者と様々な意見交換や談話をしました。

多くの皆様にご参加いただけたおかげで、より深掘りした話をしたり、各社のiOS開発の知見を共有するなど、活発な情報交換が行えたと思います。

また、今回はAppleになぞらえ、リンゴをテーマにした料理も振る舞われました

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

クックパッドでは、今後もiOS開発をテーマに同様のイベントを行っていきたいと考えています。 次回は11月頃の開催を予定しています。詳細が決まりましたら、当ブログなどでお知らせします。

また、クックパッドでは、一緒にiOSアプリ開発を行っていくエンジニアを募集しています。ご興味のある方は是非遊びにいらしてください。